建物の構成は、部屋を数珠状に繋げ、立体的に折り曲げた2階建てとした。 各部屋は アートを飾る展示壁で区切った。その展示壁を通過するたびに、次の部屋越しに、意識が景色に向くようにした。
各部屋の窓は、同じ方向を向いているが、窓の縦横比やカタチを変え、すべての部屋がメインの部屋となるように異なる体感をつくった。
人は、景色や環境に慣れてしまうが、動線の中心に外部を挟むことで、予想外の情報に出会い、感覚が呼び起こされる。
雨の前には、しっとりした湿気を肌で感じ、小鳥たちのザワツキは耳で感じる。内外の明暗差は目で感じ、空気の濃度は鼻で感じる。
その時々で、感じることは変わる。
ここには、室内で感じられる良さも、外部だから感じられる良さもある。
その体感を暮らしの中で繰り返えしていくことで、眺めているだけでは得られない自然を感じることができる。
変化し続けている自然を顕在化させ、 「体感的対比がつくる自然」と向き合う場所を目指した。
その人その人が、その時々で、つないでいく自身の自然と向き合えるように。
| カテゴリ | 住宅 |
| 構造 | 木構造・木質構造 |
| 種別 | 新築 |
| 設計料金 | --円 |
| 所在地 | -- |
| 建築面積 | --平方メートル |
| 竣工 | --年--月 |
| 施工会社 | -- |
| 小島光晴建築設計事務所 |
| 群馬県太田市藪塚町426-1-101 |
| 0277-47-676 |