空き家のまま放置された大きなニコイチ長屋の片側改修。建物は約30年間、窓を締め切ったまま放置され、漏水・腐朽・蟻害による損傷が進んで廃屋の一歩手前といった有様でした。建物の東半分だけをスケルトンまで解体してベタ基礎を敷設、柱梁を入れ替え或いは継ぎ接ぎし、西側の隣家が解体撤去された場合でも十分な耐震性を確保できるよう構造補強を行いました。南北の庭に開いた風通しの良い居間を中心に回遊性の高い間取りに変更し、床・壁・天井に断熱施工、設備と外部建具は全てやりかえ、木製建具は出来る限り補修して再利用しました。古い素材やつくりかた、空間を捨て去って均質な大量生産品で家や街をつくることは容易ですが、一度失った文化の積み重ねを取り戻す事は出来ません。古いものを読み解き、新しい住み方・考え方との接点を丁寧に探ることで過去と未来をつなぐ住まいをつくり、それがやがて街の在り方にも何らかの影響を及ぼすことを願っています。
| カテゴリ | 住宅 |
| 構造 | 木構造・木質構造 |
| 種別 | 増改築 |
| 設計料金 | --円 |
| 所在地 | 奈良県橿原市 |
| 建築面積 | --平方メートル |
| 竣工 | 2015年--月 |
| 施工会社 | -- |
私たちが「あんな感じになればいいなあ。」「こんなふうに使ってほしいなあ。」と想像を膨らませ、設計したアイデアは、つくる人や使う人との関わりの中で少しずつ大きくなり、やがて一つの建築になります。建築設計...
| 山本嘉寛建築設計事務所 YYAA |
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